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この儚くも哀しき世界の中で・・・・ [小説]

【あらすじ】
突然現れた紫紺の袴の青年と斬り結び、もう一つの新たな出逢いを経た
美桜はいつか屋敷から出ることを決意する。
自分にとって最も大切な人を救う事を。
そばにいなければ壊れてしまう人の元へ戻る事を。
そしてまた彼女のそばにも新たに決意する者がいた——————。


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僕と月城ルリのStarry night【4】 [小説]


かなり久しぶりの小説です。
季節はどんどん巡って行くのに私の小説は一向に進まず・・・・(汗)
一作も完結しないまま一年が終わりを告げようとしていますね。。。
しかも明後日はChristmas!((スペルミスしてたらスミマセン。
あんまり関係ないですが・・・\^o^/

さて、今回は本当に久々のBL要素投入です。
御法度と分かっていても書いてしまう・・・・。
しかも中途半端です。
私の小説の登場人物達はどうやら「好き」とか「嫌い」に
こだわりがちなのですね((他人事ry

いつもながら糞な文章ですが、いつかBL小説も書けるくらいに
なれたらいいなと思う日頃です。
『束の間のひととき、あなたにこの言葉が届きますように』

僕と月城ルリのStarry night【4】


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この儚くも哀しき世界の中で・・・・ [小説]

お久しぶりです。
なかなか更新出来ずご心配をおかけしました。
復活・・・と言えば復活です。
何度目だろ、この言葉書くの。もうゾンビのような復活力w
超久しぶりの小説です。復活した時の一発目は大抵日記なのですが、
ちょっと切羽詰まって来たので小説から投稿します!

【あらすじ】
離れの庭に佇んでいた美桜は紫紺の袴を纏った凛々しい青年に出逢う。
生きることに、幸せになることに意味など無いと言う美桜に
その命を斬らせてもらうと告げる青年。
ざわめく桜吹雪の中、二人の斬り結びが始まった。

この儚くも哀しき世界の中で・・・・


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僕と月城ルリのstarry night【3】 [小説]

お待たせしましたっ、starry night第三弾です。
今回はちょっと「・・・・、—————」の沈黙は多いですが
直樹の想いを少しずつ書いていきました。
読みにくい文章かもしれませんが、お付き合い下さい。
束の間のひととき、あなたにこの言葉が届きますように

【明日から更新止まります】
スミマセン、明日から三日〜四日ほど?更新止まります。
starry nightの方もまだ原稿が進んでいないので(^ ^;)
次回の掲載予定は「この儚くも哀しき世界の中で・・・・」が
戻ってきます!お楽しみに!!


僕と月城ルリのstarry night【3】


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僕と月城ルリのstarry night【2】 [小説]

「さてと、仕切り直しと行きますか。じゃ、自己紹介から。
初めまして、なのかは分かんないけどオレは佐津姫鏡夜。
3ーBで専攻クラスは音楽。ってみんな一緒か。
あ、後専攻クラスで組む3年のオケでコンマスやってます。よろしく」
はい次、麻紀よろしく。と話を振る鏡夜。
「こんにちは。同じく3ーBの弓川麻紀です。
専攻クラスのオケでチェロ弾いてます。このバカとは
中等部からずーっと同じクラスです。私のような者が
皆さんとやって行けるか不安ですが、頑張ります」
このバカという所で、鏡夜を指差す。
麻紀はふっと視線を直樹の方に向けた。
その視線に気付き、直樹は慌てて立ち上がる。
「1ーCの黒澤直樹です。趣味はピアノです。
ふつつか者ですがよろしくお願いします」
「ふつつか者って・・・・」
プッと吹き出しそうになるシュンヤ。そして机からとび降りる。
「同じく1ーCの神田シュンヤです。神の田んぼにカタカナでシュンヤです。
8月生まれの獅子座。好きな作曲家はラヴェル、ドビュッシー、
ブラームス、チャイコフスキー、モーツァルト。あと、ラフマのピアコン
(ピアノ協奏曲)二番が好きですね。まぁ基本的に何でも好きです。
俺は楽器とか弾けませんが、直樹が誘ってくれたので参加しました。
みんなで楽しく出来ればいいなーと思います。よろしくですー」
おどけたように敬礼するシュンヤ。
その様子は先程とは打って変わって和やかである。
残るはルリのみとなった。
「1ーCの月城ルリです。アンサンブルは初めてなので・・・・・
いろいろと分からない事も多いですが・・・・・よろしくお願いします」
どうにか、つっかえずに喋る事が出来た。
そのことに安心しながら、ルリはゆっくりと座った。

「じゃあ、まず目的の確認から順番にして行くか。もしかしたら、
今日は顔合わせとミーティングだけで終わりそうだな」
なにげなく鋭い事を口にする鏡夜。
「曲は音楽専攻の奴が作曲した「二台のピアノと弦楽器のためのコンチェルト」
本人は室内楽の曲だと言っていたが、オレが勝手に『コンチェルト』にした!
響きがいいからな、こっちの方が」
それだけの理由かよ!と直樹とシュンヤは心の中で突っ込みを入れる。
「んで、楽譜はちゃんと配ってあるよな?スコアもある....っと。
音源は現在絶賛製作中だそうだ。だが、オレたちが録音したのを
CDとして売るのも良いなぁと今提案している所なので
商売繁盛間違いなし!これは保証するぞ」
好き放題だな・・・・・と二人は同時に思った。
「ちなみにこの曲の副題は、『starry night』だそうだ。
「星月夜(ほしづきよ)」という意味らしい。みんな!
星祭りの夜、オレたちが星にも月にも負けないような
最強の音楽を作り上げよう!・・・・って言う意気込みは必要ない。
あくまでも自分が出来る限りの演奏をして欲しい。
オレからは以上!他になんかあるか?」
「あ、あとそれから個人練習をかかすな。特にピアノは二人で合わせとけ。
次に集まるのが、明々後日だからそれまでに全体の譜読みの
半分は終わらせておいて欲しい」
では、さらばだ!と、さっさとヴァイオリンを片付けて
サロンを疾風のように出て行く鏡夜。
「ゴメンね、あいつ今日は絶対に外せない用事がある!って言って
さっき授業が終わってチューニングして出てきた所なの。
この後はオケの練習始まっちゃうからまた慌ただしくの何のって・・・・
まったく・・・やりたい事は全部やり遂げようとする所全然変わってないわ」
でも、と麻紀は続けた。
「室内楽やれるって聞いて、あいつすごい嬉しそうだった。
あんなに嬉しそうなの久しぶりに見られたな。ありがとね、三人とも」
自分もオケの練習があるからとその場を去る麻紀。
帰り際、麻紀は
「チューニング本当にありがとう。またよろしくね」
とシュンヤに微笑みを向けた。
颯爽と現れ、ふたりは高校三年生と言う風格を纏い、風のように去って行った。
「んじゃ、オレたちはどうすっか?」
シュンヤは機嫌良く二人に尋ねた。
「そうだね・・・・・・僕はもう少し練習したいけど。ルリは?」
直樹に話を振られ、パッと振り向いたルリは、
「わ・・・・・私も練習・・・・しなきゃ」
と焦りながらつぶやく。
「そっかーでもさ、残念な事にオレこれから星祭りの準備あんのよ。
ほんっとーに残念だよ、まったく。だけどオレを恨まないでくれ!
恨むなら、星祭りの実行委員会とか、神様とか適当にその辺の
奴を恨んじゃっていいから!オレが許す!!」
「傲慢だなぁ・・・・・・」
半ば諦めたような口調で直樹が苦笑した。
「そいじゃーなーーーーー!!」
陽気な去り際の一言を残し、走って教室を出て行くシュンヤ。
「みんな・・・・・・いろいろ大変なんだね・・・・。星祭りの準備で。
積極的ですごいなぁ・・・・・。ルリは何か他にやる予定はあるの?」
憧れとも取れる言葉をつぶやき、ルリに目を向ける。
「う、うん・・・・・まだいろいろあって・・・・
決めてないんだけど・・・・。な、直樹くんは決まった?」
「いくつか仕事は貰ってるよ。クラスの出し物とか、こういう
専攻クラス別のオケだとか、室内楽とかさ。あ、後委員会もあったかも」
沢山あって困るなぁと首を傾げる直樹。
「直樹くん・・・大変だね・・・・・。でも・・・・・
体には気をつけて・・・・ね」
不安げな表情を浮かべ、ルリは直樹の顔を見上げた。

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僕と月城ルリのstarry night [小説]

お待たせしました!
ついに数ヶ月ぶりの小説です!(約五ヶ月ぶり)
今までは「この儚くも哀しき世界の中で・・・・・・」を連載していましたから^^;
(あれは小説ではなかったのか?)
その名も・・・・・・・・・・・

「僕と月城ルリシリーズ復活企画」
・・・・・・・・・・・・・・・・です。
自分で滅ぼしといてなに言っているんだと我ながら思います^^;
でも・・・・「仕方ないんですよ!!!」
だって、書いてる途中で「この儚くも悲しき世界の中で・・・・」
を書きたくなっちゃったんだもん(- 3 -)拗ねる
ですが!今回限りというかネタが尽きたと言うか!((汗
でも、やっぱり書きたくなったので載せます。(自由人)

とりあえず、初めて読む人の為にあらすじ
『人の心を読む事の出来る少年“黒沢直樹”彼は自らの能力を
受け入れられず、毎日悩んでいた。そんな中、
どしゃ降りの夜の後、彼の住む寮がある学園に謎の美少女が転校して来る。
彼女は授業には一切顔を見せず、校内のピアノサロンにだけ出没していた。
神をも凌駕する聴力と言われる能力を持った友人“神田シュンヤ”に
彼女が今ピアノサロンで弾いている事を教えられた直樹は、
ついにその少女に出会う。全ての人の心を読んでしまう少年が初めて逢った
心を読み取れない少女の正体とは—————!?」

舞台は二年後。
彼らが高等部に進学した所から物語は始まります。
謎の少女“月城ルリ”の出生の秘密。
そして移りゆく季節の中で、直樹とルリの歩む道。
新たに出逢う人々との絆。
それぞれが抱える過去。
幾つもの糸が絡み合う永遠の中の一瞬。

夏休み企画第二弾
『僕と月城ルリの星月夜〜starry night〜』
いよいよ始まります。
参考リンク「人物紹介」
http://clos-clos.blog.so-net.ne.jp/2010-01-16-1

「僕と月城ルリのstarry night」


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小説解説 [小説]

小説解説入りまーす。
今回の小説「儚くも哀しきこの世界の中で・・・・」
は、主にバトルファンタジー!!(?)にするつもりです。
読みにくい解説ですが、読んで頂けると幸いです。

主人公は、基本「九鳳院 美桜」
こことは、離れた世界で力を誇る精霊と魔法
そんな世界で高い術力を持つ当主の従える名家。
“四大名家”
・九鳳院家
・天逢院家
・紅家
・龍咲家
その当主である、美桜&聖司&火蓮&一葉(未登場キャラです)
幾つもの魔法と術を駆使して戦う物語、のはずです。
キャラクター設定『九鳳院美桜』
風を操る四大名家九鳳院家の当主。
穏やかな性格で、動植物を愛し、愛されている。
治癒系・守備系の魔法を得意とする。
自分の力に疑問を抱き、攻撃系の魔法を
得意とした火蓮に憧れに似た感情を抱く。
武器は、四季の美しい風景に準えた
技を繰り出す扇子で、
膨大な量の魔力を注ぐと、「暁」
と言う銘の刀に変わる。

『天逢院聖司』
法術・剣術を操る四大名家の当主。
天逢院家自体は剣術を得意とはせず、
主に法術と天聖を操る魔法を司るとされる。
しかし、聖司は天聖の魔法が遣えない為
幼少の頃「沖澤家」に養子として出されていた。
そして、沖澤家にいた頃から剣術のいろはを叩き込まれ
今に至る。
つい最近天逢院家に戻って来た時美桜を
許嫁として紹介され一目惚れした。
優しい性格で、決して人に自分の意見を押し付けない。
街に出ると、子供に「遊んで!遊んで!」と
襲われる。

『霧島あやめ』
四大名家の集まる街で一番信用できる情報屋。
九鳳院家と深い繋がりを持つ。
四大名家に次いで、由緒ある家。
性格は、情報屋と言う自分の立場を
わきまえた冷静な性格。
本人は特別な力など無いと言っているが
実は「鬼」である。

と、まあこんな風なキャラクターを
書いております。
かなりネタバレ要素を含んでしまいましたが。



僕と月城ルリのメモリーズ [小説]

“カタッ”
ドアが僅かに開き、少女が顔を覗かせた。
「・・・・ルリ?」
それは確かにルリだった。
ルリは、だっと駆け出す。
「あ・・・・待って!!!!」
直樹もすぐに追いかける。
「待ってってば・・・・!!」
追いついた直樹は勢い余って、ルリの肩を掴んでしまう。
「・・・・・ッ!!」
息をのみ、怯えた目を向けるルリ。
「・・・・ご、ごめん・・・・・。」
手を離し謝る直樹。
ルリは何かを言おうと口を開きかけ、自分に言葉など
存在しない事に気付いて、目を伏せた。
互いが、それぞれの事を想うのに言葉にできない。
そのもどかしさが、嫌だった。
「あの・・・・さ。」
直樹は、思い切ってこう言ってみた。
「ピアノ聴かせてくれない?」
「・・・・?」
ゆっくりと首を傾げるルリ。
窓から吹き込んだ風がルリの絹のような髪を揺らす。

次に彼女がとった行動は、信じられないものだった。
そっと直樹の耳元で
「・・・・・・・・明日またきて。」
透き通るガラスのように細い声。
直樹は黙って頷いた。
目と目が合い、二人は微笑み合った。
水辺に咲く2輪の花のように・・・・・。

僕と月城ルリのメモリーズ [小説]

耳元で、シュンヤの寝息が聞こえるようになったのは
夜も更けた頃だった。
直樹の上に折り重なるようにして寝ていたシュンヤは、
いつの間にか寝返りを打って壁際に寝ている。
静かに涙をこぼしていたシュンヤの姿を思い出すと、
胸が痛くなるのを直樹は感じていた。

直樹はそっと体を起こすと、シュンヤに毛布をかけ、
部屋を出た。
『そういえば、夕飯食べてなかったな・・・。』
そんな事を考えつつ、廊下を歩く。
『シュンヤの分の夕食もとりにいこう。』
時刻は8:12。食堂もまだ開いているはずだ。
「おばさん。夕飯まだ残ってます?」
厨房で、皿洗いをしていたお姉さんと言ってもおかしくない
女性に声をかけると、
「あ、黒澤君。まだ残ってるわよ。包みましょうか?」
と親切に言ってくれた。
「ありがとうございます。じゃあシュンヤの分もお願いします。」
女性は、親切にデザートまで包んでくれた。
女性にお礼を言うと、直樹は部屋に戻る。
まだシュンヤは寝ているらしい。
机に、夕食を置くと直樹は再び部屋を出た。

足が自然に、ピアノサロンヘ向かう。
ドアを開けると、誰もいない。
直樹は、グランドピアノのふたを開けた。
人差し指が、真ん中のAのキーを叩く。
右足が、ダンパーペダルを押す。
ピアノサロンに澄んだ音が響き、やがて消えた。
楽譜棚から、“ピアノソナタ月光”を取り出す。
左手のオクターブと右手の三連符の透き通る旋律が響き渡る。
終わることのない無限に広がってゆく螺旋。
銀色の月明かりと、流れてゆく雲。
そして、月光と言う名の物語は静かに終わりを告げた。


僕と月城ルリのメモリーズ [小説]

「嘘だろ・・・・・」
シュンヤが、つぶやく。
「嘘じゃない。」
直樹がうなずく。
「あの娘は、理事長の孫だ。
血は繋がっていないけど。」
それから、これまでの経緯を話しだした。

話し終わると、シュンヤはため息をついた。
「噂の美人の正体がそんなだったとはね。
で、どうだったの彼女は。」
「・・・・綺麗だった。」
直樹もため息をつく。
「でも、彼女の心は・・・空っぽだ」
「空っぽね〜。」
ベッドから降りたシュンヤは大きく伸びをした。
「埋めてあげればいいんじゃない?
お前がさ。」
くすっと笑うシュンヤ。
「・・・・・無理に決まってるだろ。」
直樹は、苦笑した。
その笑い声は少しだけ乾いている。
次の瞬間、直樹はシュンヤに押し倒されていた。
「・・・・本当にそう思ってんの?」
その瞳は今までに無いほど真剣だ。
「・・・・ッ僕は・・・・自分の事も信じられないのに・・・・・?」
必死で考え、言葉を絞り出す。
その言葉を聞いた瞬間、シュンヤの目は
もの凄く哀しい色になった。
同情ではなく、深い湖の底に沈む哀しみのような。
そして、静かにうつむく。
直樹の頬に、シュンヤの涙がはらりと落ちた。
「シュンヤ・・・・・・・?」
直樹は、不思議に思いそっと名前を呼ぶ。
突然、緊張の糸が切れたかのようにシュンヤの躯が、
直樹に倒れ込んで来た。
「ぇ?!ぇ?!ぇ?!」
ほとんど声にならず直樹は驚く。
初めて見せた親友の弱さに。

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