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僕と月城ルリのStarry night【4】 [小説]


かなり久しぶりの小説です。
季節はどんどん巡って行くのに私の小説は一向に進まず・・・・(汗)
一作も完結しないまま一年が終わりを告げようとしていますね。。。
しかも明後日はChristmas!((スペルミスしてたらスミマセン。
あんまり関係ないですが・・・\^o^/

さて、今回は本当に久々のBL要素投入です。
御法度と分かっていても書いてしまう・・・・。
しかも中途半端です。
私の小説の登場人物達はどうやら「好き」とか「嫌い」に
こだわりがちなのですね((他人事ry

いつもながら糞な文章ですが、いつかBL小説も書けるくらいに
なれたらいいなと思う日頃です。
『束の間のひととき、あなたにこの言葉が届きますように』






「score:2」

お互いに言葉も交わさず別れた二人はそれぞれの部屋に戻った。
「・・・・・ただいま」
小さな声が誰もいない直樹とシュンヤの部屋に木霊する。
倒れ込むようにベッドに伏せる直樹。
前にも同じような事があったな、と直樹はぼんやりした頭で思った。
あれはルリと初めて出逢った時の事だろうか。
いつもいつも僕は受け身でいてばかりだ。
高校生にもなって初めて自覚する情けない事実。
それでも、直樹とルリとシュンヤが積み重ねて来た時間だけは本物なのに。
「たっだいま〜」
陽気な声とともに帰って来るシュンヤの声がした。
「————————おかえり」
脱力した声で返事をすると、シュンヤが
「なんだよ、なんだよぅー。何かあったのー?」
とベッドに乗って来た。
驚いて目を見開きつつも、いつもの事だと諦める。
そして直樹は独り言のように呟いた。
「シュンヤ。お前さ、もし僕がルリに・・・・・・・
キスされたって言ったらどうする・・・・・・・?」
シュンヤの笑顔が一瞬にして固まった。瞬時に泣きそうな顔になる。
ドンッ、という大きな音と共に直樹の躯の上にシュンヤが覆い被さった。
「・・・・・・・なんでそんなコト聞くの?」
沈黙している事で全てを伝えようとする直樹。
「・・・・・言わなきゃ分かんないよ。オレは・・・・・・
直樹みたいに・・・・誰かの気持ちを読み取ることなんて・・・・
・・・・・・・・・・・・・出来ないんだからさ」
「———————だからって僕のこと襲ってどうするんだよ。
それじゃお前の気持ちが全て————無駄になるじゃないか」
「・・・・・無駄じゃない」
ぎゅっと目を瞑り、首を振って否定し拒絶しようとするシュンヤ。
「オレは・・・・ルリが好きだ・・・・・でもルリは・・・・
・・・・・お前しか見てないだろ・・・・。お前自身がルリの
気持ちに気付いていないなら・・・・・・お前は・・・バカだ」
バカでもいい。愚かと蔑まれても、お前を失いたくない。
そう言いたくて、でも声に出せない。
そんなこと言ったら、余計にシュンヤが傷付くだけだ。
「・・・・・・・・見てやれよ。もっと、ルリのことを見てやれよ。
お前がいつまでも無視してたら、逃げていたら、オレが辛いんだよ・・・・」
お願いだから・・・・そう呟いてシュンヤは静かに嗚咽を漏らした。
「でも・・・・・・・・・・・・ーーーーなんだ」
「・・・・・・・・え?」
「僕は・・・・シュンヤのことだって大切なんだ。・・・・・好きだから」
「————————っ」
息を飲むシュンヤ。
「す、好きってお前!!ちょっと待てよ!!!」
「うん、いくらでも待つよ」
にっこりと穏やかに微笑む直樹。
シュンヤはバッと起き上がり叫んだ。
「そうじゃなくて!オレは男だよ!?お前も男だし、どうすんだよ!」
久々のシュンヤの激昂。その様子になぜか、ますます可笑しくなってしまう。
「いつもだって、シュンヤの方が仕掛けて来るだろ。
だから・・・・ちょっと冗談言ってみただけだよ」
「・・・・・冗談って・・・・・・お前なぁ!」
シュンヤの泣き笑いにくすっと直樹は笑って、彼の涙をそっと拭った。
『もう、これ以上シュンヤが一人で傷付くのは見たくない・・・・・。
笑っていても、心の中で泣いてるシュンヤを見るのは・・・・嫌だ』
涙を拭ってやる直樹の手をシュンヤは黙って掴む。
しっかりと直樹の瞳を見つめ、シュンヤは囁いた。
「オレのこと・・・そういう風に想ってくれてること気付かなかった・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・ありがとう。でも、お願いだから・・・・
ルリのこと嫌いにならないでくれ・・・・・・・」
そして直樹の耳元にもっと小さな声で囁く。
「・・・・・・オレだってルリと同じくらい直樹のことが好きだから」

闇に溶けてゆくシュンヤと直樹の息遣い、声。
二人の少年は一人の少女に恋をした。
同時に二人はお互いのことまでも想ってしまった。
なぜ————————二人は交わるのだろう。
想いも、儚い夢も、運命さえも。

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