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僕と月城ルリのstarry night [小説]

お待たせしました!
ついに数ヶ月ぶりの小説です!(約五ヶ月ぶり)
今までは「この儚くも哀しき世界の中で・・・・・・」を連載していましたから^^;
(あれは小説ではなかったのか?)
その名も・・・・・・・・・・・

「僕と月城ルリシリーズ復活企画」
・・・・・・・・・・・・・・・・です。
自分で滅ぼしといてなに言っているんだと我ながら思います^^;
でも・・・・「仕方ないんですよ!!!」
だって、書いてる途中で「この儚くも悲しき世界の中で・・・・」
を書きたくなっちゃったんだもん(- 3 -)拗ねる
ですが!今回限りというかネタが尽きたと言うか!((汗
でも、やっぱり書きたくなったので載せます。(自由人)

とりあえず、初めて読む人の為にあらすじ
『人の心を読む事の出来る少年“黒沢直樹”彼は自らの能力を
受け入れられず、毎日悩んでいた。そんな中、
どしゃ降りの夜の後、彼の住む寮がある学園に謎の美少女が転校して来る。
彼女は授業には一切顔を見せず、校内のピアノサロンにだけ出没していた。
神をも凌駕する聴力と言われる能力を持った友人“神田シュンヤ”に
彼女が今ピアノサロンで弾いている事を教えられた直樹は、
ついにその少女に出会う。全ての人の心を読んでしまう少年が初めて逢った
心を読み取れない少女の正体とは—————!?」

舞台は二年後。
彼らが高等部に進学した所から物語は始まります。
謎の少女“月城ルリ”の出生の秘密。
そして移りゆく季節の中で、直樹とルリの歩む道。
新たに出逢う人々との絆。
それぞれが抱える過去。
幾つもの糸が絡み合う永遠の中の一瞬。

夏休み企画第二弾
『僕と月城ルリの星月夜〜starry night〜』
いよいよ始まります。
参考リンク「人物紹介」
http://clos-clos.blog.so-net.ne.jp/2010-01-16-1蒼 蝶.gif

「星月夜まで後一週間かぁ。うちの学校も何か変わってるよなぁ。
文化祭とは別に、生徒たちやる祭りがもう一つあるんだから。
しかも星祭りって言う面白い奴」
「星祭りの夜に流れ星を見ながら、奇跡を祈ると願いが叶うんだよね」
頬杖を尽き、窓から校庭や中庭を眺めるシュンヤに直樹は笑いながら言った。
「そっ!それ毎年センパイたちがさ、恋人同士でやるんだこれが!
『二人の恋が結ばれますように』ってもう結ばれてんのにさ。
何がやりたいんだかねぇ。オレには分かんねぇよ」
溜め息をつき、呆れたように呟くシュンヤ。
「結ばれますようにって言うのは、二人の恋が長く続きますように
って事なんじゃないの?僕にも分からないけど」
直樹はふと何かに想いを馳せながら答える。
「さぁて、そろそろ来る頃かな・・・っと」
直樹の方を振り返り、傍にあった机に腰掛ける。
一方直樹は室内に置かれた二台のピアノのうち一台に、楽譜を置き座った。

ちょうどそのタイミングで、ピアノサロンのドアが開いた。
「おっ!ルリちゃん〜!!」
シュンヤが笑顔で手を振る。直樹の顔も嬉しさでほころんだ。
両手に楽譜を抱え、耳にはイヤホンを差してトートバッグを肩に掛ける少女。
彼女こそが、「月城ルリ」である。
「私・・・・・・遅刻してた?」
不安げに尋ねながら、ピアノに楽譜を置くルリ。
「いや〜?ぜーんぜん余裕だよ?むしろオレたちが早いくらいだもん」
ひらひらと手を振り、シュンヤはヘラリと笑った。
「さー後はセンパイたちだけだねぇ」
「弓川先輩と佐津姫先輩だよね?」
うん、と頷くシュンヤ。
「ヴァイオリン・・・・・・・とチェロ・・・・・と合わせるんだね」
ルリも少しだけ嬉しそうにつぶやく。

そのとき—————————。
ガチャっと少し乱暴なくらいのドアを開ける音ともに、美男美女が現れた。
「いや〜遅くなっちゃってごめん。ホントいうとチューニングに時間かかっちゃって」
ヴァイオリンケースを背負った細身の少年が、手を振り笑った。
後ろから続く小柄ながらチェロケースを背負ったルリにも劣らない美貌を持つ少女。
この二人が高等部一人気がある“弓川麻紀”“佐津姫鏡夜”である。

「え、チューニングしてきちゃったんすか!?」
「うん、そうだよ?」
楽器を出しながら頷く鏡夜。その瞳は限りなく純粋で美しい。
「お、オレチューニングしたかったよぅ・・・・・・」
涙をボタボタと流しそうな勢いのシュンヤに、麻紀が見かねて
「じゃあ、私のやってくれない?」
とチェロを差し出した。
とたんにシュンヤは真面目な表情になり、
「先輩、オレが弾くとこのチェロ台無しになってしまうので、
先輩がA線から弾いてって貰えますか?」
謙虚に提案する。
うん、と頷き手近にあった椅子に腰掛けてAの音を出す麻紀。
「ん・・・・・ちょっと高い。そうそう・・・・その位・・・・次。
低い・・・・・もう少し高めで・・・・はい大丈夫です」
柔らかな響きの中にちょっとした音程のずれを見出し、
正しい音程へと合わせてゆくシュンヤは正に「神の調律師」だった。
「凄いね————彼。楽器も弾けないのに、音楽専攻な理由が分かったよ」
鏡夜が納得したように言った。
「でもまだ分かんないなぁ・・・・・ただ調律するだけなら
誰でもとは行かないけど出来ない事は無いよね?」
「シュンヤは、神の耳を持つと言われるほど耳がいいんです。
下手をすれば、オーケストラを聴きながら一人一人の音を
手に取るように聴けるように・・・・。廊下の端のゴミが
舞い上がる音が聴けるように。だから、今回もシュンヤにお願いしたんです。」
「比べるものを間違えてるよ————黒沢くん」
苦笑しながらつっこむ鏡夜。
「あ・・・・・スミマセン。佐津姫先輩コンサートマスターなのに」
いいっていいって、ひらひらと手を振る鏡夜。
「静かに!!!集中出来ない!!」
突然鋭く声が飛んだ。あまりの剣幕に一同はビクッとする。
最後のC線を弾き終えると、
「お時間とらせちゃってスイマセン、センパイ」
とシュンヤは立ち上がりはにかんだ。
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biren

小説、毎度ながらよく書けるなー感心するよwww

あ、メールのことなんだけど是非やろうよwww
私もしたいなーとか思ってたところだからさwww
どうしたらいいかあんまわかんないからまた教えてね

んじゃ、また来ます(`・ω・)ゝ
by biren (2010-08-24 20:20) 

K-STYLE

こんばんにゃ(・◇・)/
執筆おつかれさまなのにゃ~
小説、とっても楽しみに読ませていただきますにゃ~
(*・ω・*)
by K-STYLE (2010-08-24 23:10) 

愛輝

こんばんはー!
すいません、めっさお久しぶりです・・・・・・(-Λ-;)

と、ところで!
とうとう再始動ですか!?
わーいvV \(><)人(;ω;)/*。☆メデタイ!

・・・・・・二年後?
あれ、前中ニでしたっけ?・・・・・・すっかり忘れているなあ^^;
楽しみにしていますねw
by 愛輝 (2010-08-30 20:50) 

moe

レイフォンさん こんにちは。
丁度仕切りなおしということで、
ここから読ませていただこうと思います。
RSSさせていただきます。

by moe (2010-09-05 13:13) 

レイフォン

>birenちゃん
メール本当に良いの!?
わぁーーーーーー!すっごい嬉しい(*^^)v
多分方法はメールフォームから
送ってもらう事になると思う。
お手数掛けますm(_ _)m
また来てネッ☆
by レイフォン (2010-09-12 10:15) 

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