僕と月城ルリのメモリーズ [小説]
“カタッ”
ドアが僅かに開き、少女が顔を覗かせた。
「・・・・ルリ?」
それは確かにルリだった。
ルリは、だっと駆け出す。
「あ・・・・待って!!!!」
直樹もすぐに追いかける。
「待ってってば・・・・!!」
追いついた直樹は勢い余って、ルリの肩を掴んでしまう。
「・・・・・ッ!!」
息をのみ、怯えた目を向けるルリ。
「・・・・ご、ごめん・・・・・。」
手を離し謝る直樹。
ルリは何かを言おうと口を開きかけ、自分に言葉など
存在しない事に気付いて、目を伏せた。
互いが、それぞれの事を想うのに言葉にできない。
そのもどかしさが、嫌だった。
「あの・・・・さ。」
直樹は、思い切ってこう言ってみた。
「ピアノ聴かせてくれない?」
「・・・・?」
ゆっくりと首を傾げるルリ。
窓から吹き込んだ風がルリの絹のような髪を揺らす。
次に彼女がとった行動は、信じられないものだった。
そっと直樹の耳元で
「・・・・・・・・明日またきて。」
透き通るガラスのように細い声。
直樹は黙って頷いた。
目と目が合い、二人は微笑み合った。
水辺に咲く2輪の花のように・・・・・。
ドアが僅かに開き、少女が顔を覗かせた。
「・・・・ルリ?」
それは確かにルリだった。
ルリは、だっと駆け出す。
「あ・・・・待って!!!!」
直樹もすぐに追いかける。
「待ってってば・・・・!!」
追いついた直樹は勢い余って、ルリの肩を掴んでしまう。
「・・・・・ッ!!」
息をのみ、怯えた目を向けるルリ。
「・・・・ご、ごめん・・・・・。」
手を離し謝る直樹。
ルリは何かを言おうと口を開きかけ、自分に言葉など
存在しない事に気付いて、目を伏せた。
互いが、それぞれの事を想うのに言葉にできない。
そのもどかしさが、嫌だった。
「あの・・・・さ。」
直樹は、思い切ってこう言ってみた。
「ピアノ聴かせてくれない?」
「・・・・?」
ゆっくりと首を傾げるルリ。
窓から吹き込んだ風がルリの絹のような髪を揺らす。
次に彼女がとった行動は、信じられないものだった。
そっと直樹の耳元で
「・・・・・・・・明日またきて。」
透き通るガラスのように細い声。
直樹は黙って頷いた。
目と目が合い、二人は微笑み合った。
水辺に咲く2輪の花のように・・・・・。
2010-03-14 23:38
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コメント(3)
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おぉ!!
今後の展開が楽しみですな・ω・
早く続きーww
by kzhy (2010-03-15 20:59)
人の心が読めるというのはとても辛い事ですね
それをキレイに儚く描写していると思います
(*'-')とても楽しく読ませていただきました
えっと、できればタイトルに話数を表示していただけると検索しやすいです(^_^;)
それに、2種類の連載ものが同じカテゴリーに入ってるようなので区別されると、とても読みやすいと思います
えっと、批判じゃないです(;´ρ`) お願い・・・みたいなものですw
ピアノを弾く時の描写は特に幻想的で、弾いている曲のイメージを連想させて素敵でした
次のお話しを楽しみにしています
by ルピナス (2010-04-11 17:21)
>ルピナスさん
うっかり見落としてました!!!
「盲点発見」とはこの事でしょうか。
もう毎日なんだかんだと忙しくて、
カテゴリーもタイトルも
適当に作っていたので
今まで気付きませんでした;。
今度管理ページを開けた時は絶対
変更しなきゃ><
月城ルリシリーズの方は、
連載ストップ中みたいな感じですが
頑張って更新して行きます(宣言)
by レイフォン (2010-04-12 00:50)