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僕と月城ルリのメモリーズ [小説]

「嘘だろ・・・・・」
シュンヤが、つぶやく。
「嘘じゃない。」
直樹がうなずく。
「あの娘は、理事長の孫だ。
血は繋がっていないけど。」
それから、これまでの経緯を話しだした。

話し終わると、シュンヤはため息をついた。
「噂の美人の正体がそんなだったとはね。
で、どうだったの彼女は。」
「・・・・綺麗だった。」
直樹もため息をつく。
「でも、彼女の心は・・・空っぽだ」
「空っぽね〜。」
ベッドから降りたシュンヤは大きく伸びをした。
「埋めてあげればいいんじゃない?
お前がさ。」
くすっと笑うシュンヤ。
「・・・・・無理に決まってるだろ。」
直樹は、苦笑した。
その笑い声は少しだけ乾いている。
次の瞬間、直樹はシュンヤに押し倒されていた。
「・・・・本当にそう思ってんの?」
その瞳は今までに無いほど真剣だ。
「・・・・ッ僕は・・・・自分の事も信じられないのに・・・・・?」
必死で考え、言葉を絞り出す。
その言葉を聞いた瞬間、シュンヤの目は
もの凄く哀しい色になった。
同情ではなく、深い湖の底に沈む哀しみのような。
そして、静かにうつむく。
直樹の頬に、シュンヤの涙がはらりと落ちた。
「シュンヤ・・・・・・・?」
直樹は、不思議に思いそっと名前を呼ぶ。
突然、緊張の糸が切れたかのようにシュンヤの躯が、
直樹に倒れ込んで来た。
「ぇ?!ぇ?!ぇ?!」
ほとんど声にならず直樹は驚く。
初めて見せた親友の弱さに。

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コメント 2

kzhy

わぁ!

早く続きが読みたいっっ(>_<)

あ。おひさだね。

いつになるかわかんないけど、また来るね♪
by kzhy (2010-02-10 17:49) 

レイフォン

>kzhy
やほ!!続き・・・頑張って書くよ!
また来てね♪待ってまぁす・ω・
       (うちもコメントするね!)
by レイフォン (2010-02-11 00:01) 

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